第41章

周防浅奈は言葉を切り上げ、席に戻った。

木島若凪は呆気にとられ、しばらく言葉も出ないようだった。

彼女だけではない。その場にいる全員が、信じられないといった面持ちで周防浅奈を見つめている。近藤有季でさえ、驚きを隠せない様子だ。

仕事が大嫌いで、会社の経営になど微塵も興味を示さなかったこの周防家の「お嬢様」が、いつの間にこれほど社内事情に精通したというのか。

周防浅奈は目の前のアイスアメリカーノを一口啜った。強烈な苦味が脳天を突き抜ける。

彼女は軽く咳払いをし、眉をひそめた。やっぱりコーラにすべきだった。苦すぎる。

だが、周囲の驚愕した表情を見て、彼女は内心ほっと胸を撫で下ろした。...

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