第97章

近藤永一の言葉を聞くや否や、相原未那はすぐに歩み出て、木島若凪の手からフルーツサラダを奪い取った。

「近藤様、ゴミは直ちに処分いたします。食欲を削いでしまい、大変申し訳ございません」

言い終わると、彼女は呆然と立ち尽くす木島若凪に意味深な視線を投げかけ、そのままサラダをゴミ箱へと放り込んだ。

木島若凪は拳を固く握りしめ、涙がこぼれ落ちそうになった。

近藤永一が、これほど多くの人の前で自分を侮辱するなんて。

「あら、永一ったら。どうしてそんなに勿体ないことをするの? いくら若凪の作ったサラダが不味いからって、そんな露骨な態度は良くないわ」

周防浅奈は申し訳なさそうな顔で木島若凪を見...

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