第98章

二人が立ち去るのを見届け、近藤時弥と木島若凪は顔を見合わせてほくそ笑んだ。

あの二人は薬を盛った酒を飲んだのだ。三十分もしないうちに効果が表れる。そうすれば、計画は成就したも同然だ。

「二人は行っちゃったし、私たちは続きやりましょ!」

小松雪乃は皆に声をかけた。

周防浅奈がいなくなり、彼女はむしろ清々していた。その視線は、執拗に加賀冬馬を追っている。

本来は川崎慎之介に擦り寄るつもりだったが、彼がいない以上、この加賀という男も悪くない。

最悪、木島雪子とどちらの手管が上か競うことになるだけだ。

あの近藤有季など、ハナから眼中にない。

部屋に戻るなり、周防浅奈は洗面所へ駆け込み...

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