第99章

近藤有季が答える間もなく、周防浅奈のスマホが鳴り響いた。

電話の主は御坂寧音だ。その声は少し興奮気味だった。

「親愛なる会長様、役者は揃ったわ。配信を始める?」

「配信?」

周防浅奈は一瞬反応できなかったが、すぐに目を見開いた。

「もう二人は部屋に入ったの?」

「とっくに始まってるわよ」

御坂寧音は気まずそうに咳払いをした。

「二人とも、かなり待ちきれない様子だったから」

周防浅奈はスマホを強く握りしめ、口元に冷ややかな笑みを浮かべた。

「じゃあ、始めなさい。URLを送って」

「そうそう、彼女、同僚たちとあとで部屋に来る約束をしてるわ。この件を公表するつもりね。止める?...

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