第249章

「えっ……」

中村奈々は彼女を見つめ、ハッと息を呑んだ。「瀬那? 瀬那なの?!」

目の前に立っていたのは、紛れもなく水原瀬那だった。

「嘘でしょ、すごく雰囲気が変わってて、全然分からなかったわ!」

驚きと喜びが同時に押し寄せ、中村奈々はたまらず彼女を抱きしめた。「よかった、やっと見つけた! 今までどこに行ってたのよ?」

水原瀬那も彼女の背中に腕を回し、溢れそうになる涙を必死にこらえた。「この数年……本当に、いろいろなことがあって……」

中村奈々は優しく彼女の背中をポンポンと叩いた。「いいの、もう大丈夫。やっと見つけたんだから、二度と逃がさないわよ。積もる話は、これからゆっくり聞か...

ログインして続きを読む