第132章

栞は電話を切ると、サンドイッチをかじりながら、心の中で小さくため息をついた。

朝もサンドイッチ、昼もサンドイッチ。このままでは、そのうち自分自身がサンドイッチになってしまいそうだ。

やはり雇われの身は辛いものだ。

運転席の上原葉月が瞬きをし、少し迷ったように口を開く。

「相沢課長?」

「ん?」

栞はサンドイッチを咀嚼したまま、声には出さず、続きを促すように視線を向けた。

「一ノ瀬社長とは、本当に親しいんですか?」

上原葉月の目に、野次馬根性がきらきらと光っている。

果帆がそれとなく匂わせたせいで、社内では栞と司の間に特別な関係があるからこそ、これほど異例のスピード出世を果た...

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