第40章

高山峰はベッド脇の一人掛けソファにどかりと腰を下ろし、ナイフでリンゴの皮をくるくると剥きながら悪態をついた。

「なんだよ、これ! 星川の羽田糸ってやつ、頭に穴でも開いてんのか? 郁夜みたいな才能あるデザイナーを捨てて、新谷卿華だぞ? 三年もペンすら握ってねえ女を担ぐとか!」

須藤郁夜は睫毛を伏せ、喉の奥を詰まらせたような声で、ひどく悔しそうに言った。

「高山殿、そんなふうに言わないでください……。もしかしたら、本当に私が力不足だったのかもしれません。新谷嬢は星川のチーフですし、会社のことを考えて……」

「会社のため? 冗談じゃねえ。あれは完全に私怨だろ」

高山峰は剥き終えたリンゴを...

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