第43章

お祖母さまはしばらく待ったが、顔色はみるみる沈んでいった。

やがてスマホを取り上げ、立花真淵へ直接かける。コール音がやたら長い。ようやく繋がると、お祖母さまはスピーカーにして、刺のある声をぶつけた。

「立花真淵。今日、本家で食事だってわかってるの?」

受話口の向こうが一瞬、沈黙する。次いで、立花真淵の低い声。

「祖母さん、会社で少し用事が――」

「会社を盾にするんじゃないよ」

お祖母さまが鼻で笑う。

「卿華はもう来てる。みんな、あんた一人待ち。三十分以内に来なかったら、二度とうちの敷居をまたぐんじゃない」

言い終えるなり、ぶつりと通話を切った。

食堂が、一瞬で静まり返る。

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