第4章

「なんて魅惑的な赤髪なんだ……」

 ロマーノ教授は私の髪に手を伸ばし、慈しむように撫でた。その瞳の奥には、狂気じみた病的な光が宿っていた。

「この忌々しい場所で長いこと待ち続けた甲斐があったよ。まさにこの瞬間のためにな」

「触らないで!」

 私は激昂して彼の手を振り払った。心臓が早鐘を打っている。

「すぐに警察が来るわ!」

 だが、彼は動きを止めない。それどころか、反吐が出るような笑みを浮かべた。

「警察? ああ、なんてかわいい女だろう。通報などしていないさ」

 後ずさりしようとした瞬間、足先が痺れ始めた。感覚の麻痺は腕へ、そして全身へと広がり、私は平衡感覚を失って床に崩れ落...

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