第6章
取調室の空気は、凍りついたように張り詰めていた。キャサリン刑事とオマリー刑事は、ただ静かに私を見つめ、次なる言葉を待っている。
私は深く息を吸い込み、すべてが変わってしまったあの始まりの場所へと記憶を遡らせた。
「かつて、二人の少女がいました。仲の良い姉妹でした」私の声は低く、しかし静寂に包まれた室内にはっきりと響いた。「姉が十三歳の時、両親が交通事故で他界しました。妹はまだ五歳。死の意味さえ理解できず、ただひたすらにママを求めて泣き叫んでいました」
キャサリン刑事が思わず身を乗り出す。その瞳には同情の色が浮かんでいた。
「二人は叔母の家に引き取られました。叔母一家は渋々受け入...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
縮小
拡大
