第157章 離婚を祝う

ツー、ツー、ツー……。

橘彩花はスマホの画面を見つめながら、心の中で高坂修治にろうそくを三本立ててやった。

高坂修治、あとは自分で何とかしろ。

大成デザイン、午後三時。

夏目凛はUI案を一式直している最中だった。スマホがぶるっと震える。

鳴瀬優真からのメッセージ。

鳴瀬優真「凛、今夜時間ある? 春熙亭、席を取れたんだ。飯でも食いながら、来週の案のすり合わせもしたい」

凛は時刻を一瞥し、二秒だけ迷った。

裁判が片付いてから、社内の「凛と鳴瀬優真」の噂は表向きは抑え込まれた。けれど、陰で刺さる視線は消えていない。これ以上、誰かの暇つぶしのネタになるのは御免だった。

それでも、鳴...

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