第163章 4か月

橘彩花は下唇をきゅっと噛み、胸の奥に押し込んでいた言葉をようやく吐き出した。

「凛……お兄ちゃんがさ。外で食べるの、嫌なんだって」

夏目凛が眉をひそめる。

「つまり、あんたが本気で奢りたいなら……自分で作れ、ってこと?」

凛の指が、カップの縁でぴたりと止まった。

「……本人は、なんて言ったの」

橘彩花は軽く咳払いしてスマホを取り出し、橘徹とのトーク履歴を開いて差し出した。

画面に並ぶ返事は、短くて腹が立つほどだった。

橘彩花「凛がご飯奢るって。行く?」

橘徹「外のは食わない」

橘彩花「は???選り好みすんな」

橘徹「してない。腹減ってないだけ」

橘彩花「腹減ってないな...

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