第24章 注文する

メッセージを送った瞬間、国分礼二の胃がまたきりきりと疼いた。

苛立ちまぎれにスマホをデスクへ放り、冷たい革張りの椅子に深く身を沈める。目を閉じた。

来るに決まっている。

あれだけ拗ねて、あれだけ揉めて――結局は自分から連絡してほしかっただけだろう。こちらが手を差し伸べてやった。なら彼女はすぐ、尻尾でも振って駆け寄ってくる。

……

別荘。薄暗くて狭い物置。

静寂を裂くように、スマホがぶるぶると震えた。その音だけが妙に耳につく。

国分凛はパソコン画面に向かい、プロジェクト企画書の細部を淡々と修正している。振動音がしても、まぶたすら上げなかった。

国分礼二が無理やり押しつけてきた、...

ログインして続きを読む