第45章 後悔?

「身のほど知らずな女め……」国分礼二は歯の隙間から、押し潰すように吐き捨てた。

結婚して三年。彼女が、こんな態度で自分に逆らったことが一度でもあっただろうか。

「国分社長……何か召し上がりますか。胃が弱いのに、空腹でお酒を飲みすぎです」

「食うか!」礼二は苛立たしげに手を振る。「午後の予定は全部飛ばせ。城南の案件、資料を全部持ってこい。今日は会社で残業だ」

西村は一瞬、言葉を失った。

城南の案件は来週の報告で間に合う。急ぎじゃない。

――帰りたくないのか、別荘に。

国分家の奥様がいなくなった別荘は、いつの間にか、礼二にとっても帰りたくない場所になってしまったのだろうか。

国分...

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