第13章

千枝は両手を強く握りしめ、爪が手のひらに食い込むほどだった。

だが、その痛みなど、胸の奥を引き裂くような痛みに比べれば何でもなかった。

和也は不満げに彼女をちらりと見た。

「もっと慎重になれないのか? このプロジェクトは十億以上が動くんだぞ、十億だ! 九条社長のサインさえもらえば法的効力が生まれる。誰にも文句は言わせない」

千枝は、彼の目がこれほどギラギラと輝いているのを見たことがなかった。まるで、自分が成功した未来をすでに見据えているかのようだ。

千枝が黙っているのを見て、彼はさらに畳みかけた。

「こういう案件は普通、再審査なんてされない。安心しろよ。成功したら、親父も必ずお前...

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