第18章

悠の少し息を切らした声が響く。千枝は一瞬呆然とし、次の瞬間、もう堪えきれずに振り返って彼の胸に飛び込んだ。

本当に怖かった。怖くてたまらなかったのだ。

ついさっきまで、寮で見たホラー映画の数々が脳裏を駆け巡っていた。

『ソウ』、『シャイニング』、『ファイナル・デスティネーション』……。

背後から近づいてくるのは地球外生命体で、自分の脳漿を吸いに来たのではないかとすら想像を飛躍させていた。

それが、聞こえてきたのは悠の声だった。

彼女は鼻水と涙で顔をぐしゃぐしゃにし、絶え間なく震える身体のせいで、まともな言葉すら発せなかった。

悠は彼女の背中を優しく撫でながら、ようやく安堵の息を...

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