第47章

千枝は気まずそうに新しいスマホを置き、口を開いた。

「西園寺さん、すみません。スマホが壊れちゃって、今日はその……」

「九条社長から聞いたわよ。今日はお休みだって」梨乃はデスクに置かれたランチに目をやった。「休みだって言っておきながら、わざわざレストランに食事を注文させるなんて、何を考えてるんだか。朝から変だったのよね」

「変、ですか?」千枝は首を傾げた。「社長、どうかしたんですか? 怒ってるとか?」

「笑ってたのよ」梨乃は声を潜める。「朝来たとき、なんか不気味な笑みを浮かべててさ。しかも、ボディソープの香りがイチゴだったのよ。……あれ?」

梨乃は目を丸くして千枝をまじまじと見つめ...

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