第8章

お金を惜しむような和也の様子を見て、千枝は心の中で冷笑した。

今朝、由衣のSNSを見た。青い空と白い雲、砂浜と海。ビキニ姿の由衣と、恋人繋ぎにされた二人の手。

和也の顔は写っていなかったが、千枝にはその手の持ち主が一目でわかった。

浮気相手を高級ホテルに連れ込み、海へ旅行まで行くくせに、私にご飯を奢るのにはこんなに渋るなんて。誕生日プレゼントすら用意していなかった男のために、どうして私が節約してやらなきゃいけないの?

あの動画の内容を思い出すと、喉の奥がぎゅっと締まり、吐き気がこみ上げてきた。

「千枝、どうしたの?」

和也もようやく彼女の異変に気づいたのか、そう尋ねてきた。

「...

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