第220章 原田日菜は間違っていないのか

佐野陽菜が食べ物を買って病室に戻ると、原田麻友が青と白の患者衣を身につけ、窓際に立っているのが見えた。

窓の外の皎々とした月光が、冷ややかに原田麻友の身に降り注いでいる。

パタンと、佐野陽菜は明かりをつけ、一室に満ちていた寂寥たる月光を追い払った。

「麻友さん、どうしてベッドから降りているんですか? それにそんな薄着で、窓際で風に当たったりして」佐野陽菜はすぐに上着を一枚掴むと、原田麻友の肩にかけた。「晩餐会では、お嬢様はあまり召し上がっていませんでしたから、わざわざ何か食べるものを買ってきました」

彼女は原田麻友をテーブルまで連れて行き、椅子に座らせた。「原田渉さんが河野さんを家ま...

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