第245章 東城事件の勃発

原田麻友の視線は、まだカメラに向けられていた。先ほどの一幕で、ゴールドショップ全体が悲鳴に包まれ、背景には様々な絶叫と恐怖の声が満ちていた。

犯人が再びナタを振り上げたその時、男の体はどさりと地面に倒れ込んだ。

「警察が来た!」

「特殊警察だ、特殊警察が彼を射殺した!」

「あの医者と子供は無事なのか!」

原田麻友は原田渉を支えながら、彼に言った。「安心して、河野さんは無事よ」

原田渉は大きく息を吐き出すと、力が抜け、だらしなくその場に座り込んだ。

高価なスーツが地面の埃で汚れるのも、まったく気にしていない。

しばらくして、彼はようやく力を取り戻し、立ち上がった。

蒼白だった...

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