第326章 運勢が悪い

橙色の夕陽の下、金子京子の霊体がゆっくりと消えていく。

原田麻友はわずかに顔を上げ、日暮れの空を見つめた。

彼女は車のドアを開け、乗り込んだ。

佐野陽菜は車を運転しながら尋ねる。

「麻友さん、これからどこへ?」

原田麻友は一つの住所を告げた。

佐野陽菜がその住所を検索すると、訝しげに言った。

「麻友さん、この場所、山の上のようですが、今から行くんですか?」

「ええ」

佐野陽菜はそれ以上何も言わず、そのまま車を走らせた。

車が走り出して間もなく、金子大地が飛び出してきたが、見えたのは原田麻友の車の後部だけだった。

雪村遙香も後を追って駆け寄ると、全身の惨めな姿も構わず、後...

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