第331章 霊木

営市には、彼ら八人だけが残された。

涼しい風が吹き抜け、地面の枯れ葉を空中でくるくると舞い上がらせ、またひらひらと落ちていく。

「結界が理由もなく開くはずがありません。阿部監督の説明では、営市で結界が発生したことは一度もなかったとのことです」原田麻友が分析を始めた。

彼女の冷たく落ち着いた声は、不安を覚えていた皆の心を少し和らげた。

相葉百花は無意識のうちに原田麻友に近づき、彼女の隣に立ってその話に耳を傾ける。

天巫院玲幻は頷いた。「確かに結界が理由もなく開くことはない。誰かが何かをしたんだろう」

彼は「誰か」と言いながらも、その視線は原田日菜、広瀬滉大、玉森仁の三人の上を彷徨っ...

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