第351章 田村玲央は心変わりした

山口理沙は田村玲央の周りをぐるりと一周し、顎に手を当ててしばらく考え込んだ。「ええと……状況が少し複雑ね。彼からは陰の気を感じ取れないし、察知もできない」

原田麻友は「……」となった。

彼女も田村玲央から陰の気を感じ取れなかったからこそ、山口理沙をここに呼んだのだ。

山口理沙は千年の怨霊であり、同類である陰の気には気づくはずだった。

だが今、その山口理沙も何も見えないと言う。

山口理沙「でも、彼の霊体が不安定なのは確かね。外からの力でないとしたら、考えられる状況は一つしかないわ……」

原田麻友と田村玲央は、二人とも彼女を見上げた。

山口理沙は真顔で言った。「私も聞いたことがある...

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