第214章 墓

風理は監視カメラの映像を駆使し、彼女の足取りをリアルタイムで追っていた。

「東へ向かったわ」

「了解」

陸川御知はハンドルを強く握り締めながら、佐々木ナナの次なる行動を予測する。

藤原圭もまた、焦燥に駆られていた。佐々木ナナの動きは緋千夜に関係しているのではないか。一刻も早く見つけ出さねばならない。

しばらく追跡を続けると、佐々木ナナはようやく足を止め、静寂に包まれた墓地へと足を踏み入れた。

墓地だと……!

よくもぬけぬけと!

藤原圭は胸が締め付けられるような思いで車を急停止させ、墓地へと向かった。

木々の隙間から覗くと、ある墓石の前に佇み、何やらぶつぶつと呟いている佐々木...

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