第15章

かくして俺たちは手分けして行動することになった。俺は引き続き浜辺に残り、魚を捕るための銛作りに専念する。一方、三船亜由美と前谷鈴音は砂浜で貝殻を探し続ける。

本田安奈は白崎由美子を連れて、森の中へ食料を探しに行った。

俺は丹精込めて作った銛を手に、浜辺に立って荒々しく波打つ海面を凝視した。

深呼吸して呼吸と精神を整えると、俺は勢いよく海へ飛び込んだ。

海水は骨の髄まで凍みるほど冷たかったが、俺はこれまでにないほどの自由と爽快感を感じていた。

サンゴ礁の間を泳ぎ回り、岩陰に隠れている魚を探す。

しばらく奮闘した末、俺はようやく脂の乗った海魚を数匹捕まえることができた。...

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