第254章

伊藤聡平は理解を示し、頷いた。

「わかった。明日、先に族長へこの件を報告しておく。許可が出次第、準備に取り掛かろう。明後日の早朝には、お前と本田安奈を船で送れるはずだ」

 俺は頷いて承諾し、伊藤聡平と共に石屋へと戻った。

 道中、瑠璃の様子を確認する。本田安奈が予想していた通り、傷口の感染により高熱が続いていたが、冷水で冷やしたおかげで容体は少し安定していた。

 伊藤聡平は安堵の息を吐き、俺たちに言った。

「もう遅い、二人は休んでくれ。瑠璃のことは俺が見ておく」

 俺は欠伸を噛み殺しながら同意した。

「ああ、頼む。何かあったら隣まで呼びに来てくれ」

 伊藤聡平はわかったと頷く...

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