第256章

「この薬は回復にすごく効くんだから、ちゃんと全部飲んで」

本田安奈が諭すように言った。

「苦いもん! 本当に苦すぎるよ! もう無理!」

瑠璃は子供のように駄々をこねて叫んだ。

俺は励ますような口調で声をかける。

「瑠璃、お前は戦士だろう? 苦いのが怖いなんて言ってる場合か?」

瑠璃は俺をじろりと睨みつけ、言い訳を並べ立てた。

「朝は頭がぼーっとしてて味がしなかったけど、今は少しマシになったから味がわかるんだよ。これ、安奈が前にくれたやつの十倍は苦いんだから。信じられないなら飲んでみてよ」

本田安奈が再びなだめるように言う。

「傷が悪化してるんだから、処方も変わるのは当然よ。...

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