第277章

「では、このデバイスのバッテリー残量だけは確保しておけ。あとのことは心配無用だ」

 人工知能がそう告げた。

「朗報を期待してるぜ」

 俺がそう言うと、画面からの反応は途絶えた。

 その瞬間、タブレットの画面は自動的に省電力モードへと切り替わり、人工知能は電力を温存するために休眠状態に入ったようだ。

 黒田輝は傍らに座り込み、開いた口が塞がらないといった様子で俺を見つめている。

 俺は彼を見て、不敵な笑みを浮かべた。「じきに新しい情報が入るはずだ」

 黒田輝が疑わしげに尋ねる。「海老原和生、お前……今タブレットの中の人工知能と話していたのか?」

 俺は頷いて肯定した。「ああ、そ...

ログインして続きを読む