第307章

三船亜由美は眉をひそめ、ある懸念を口にした。

「おじさん。もしクーガーの死骸が海のサメやイルカに食べられたら、魚まで毒に侵されることにならない? やっぱり埋めてしまったほうがいいわ」

俺は首を横に振り、即座に反対した。

「駄目だ。クーガーの死体は適切に処理しなきゃならねぇ。ここしばらく、集落の猿人たちはまともに肉を食ってないからな。もしその辺に埋めたとしても、飢えて理性を失った奴らが匂いを嗅ぎつけて、掘り返して食っちまう可能性がある。今、猿人は一人ひとり貴重な資源だ。これ以上、損失を出すわけにはいかない」

そこで大平愛子が新たな案を出した。

「いっそ焼いちゃいましょうよ。あの毒につ...

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