第325章

本田安奈は深く息を吐き出すと、伏し目がちに呟いた。

「おじさん、正直に言うとね、あたし、本当に心配なの。怖くて……」

俺は笑って彼女を慰める。

「安心しろって。俺は自分を危険に晒したりしない。ちゃんと勝算はあるんだ」

本田安奈はこくりと頷き、消え入りそうな声で言う。

「おじさん、何をするにしても、絶対に気をつけて。約束して」

「分かってるさ。俺が無茶をするような人間に見えるか?」

「分かってる……。でも、どうしても心配でたまらないの」

俺は優しく彼女の頭を撫でた。

「ほら、もう眠いだろう。俺が見張りをしてやるから、少し寄りかかって休めよ」

本田安奈は素直に頷いた。俺は彼女...

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