第341章

本田安奈は礼を述べた。

すると、伊藤瑞葵は笑みを深めて言った。

「伊藤太陽があれほどあなたに夢中になるのも無理はないわね」

その言葉に、本田安奈は興味をそそられたようだ。

「伊藤太陽とは、どういうご関係で?」

「あら、あの子は私の弟よ」

それを聞いて、俺は思わず呆気にとられた。顔を上げると、伊藤瑞葵の緑色の瞳がじっと俺を見つめていることに気づく。

「伊藤太陽も、あなた様と同じく大変優秀な方です」と本田安奈が評する。

それを聞いた伊藤瑞葵は、本田安奈に向き直り、悪戯っぽく微笑んだ。

「本田安奈、あなたが伊藤太陽と一緒になってくれたら、私としては嬉しいのだけれど」

本田安奈は...

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