第345章

「はい、祈祷と祝福の儀式は終わりました。これより静座に入ります」

伊藤瑞葵がそう答えた。

俺は頷き、晃の頭を軽く撫でる。あいつはすぐに察して、木陰へと駆けていった。

伊藤瑞葵と瑠璃に導かれ、祭壇のそばへ。彼らが胡座をかくと、他の者たちもそれに倣い、辺りは静寂に包まれた。

俺も見よう見まねで胡座をかき、目を閉じて瞑想を試みる。

時間が静かに流れていく。この瞑想は『竹立ちの瞑想』とどこか通じるものがあった。竹の上に立つか、地面に座るかの違いだけだ。

『竹立ちの瞑想』の感覚は既に身に染みている。だから、静座瞑想もさほど苦にはならなかった。

瞑想状態に入ると、俺は『竹立ち』の要領で体内...

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