第370章

今、俺の体内でうねるエネルギーは、単に肉体的なパワーやスピードを強化しただけではない。もっと重要なのは、精神力そのものが底上げされたことだ。

幾度となく繰り返した『竹立ちの瞑想』の中で、俺はこのエネルギーが精神力の弱い生物に干渉できることに気づいていた。

伊藤太陽との立ち合いで、俺は意図的にそのエネルギーを解放し、奴の触覚神経に干渉した。脳へ誤った信号を送らせることで、俺よりもパワーとスピードが劣っているという錯覚を植え付けたのだ。

だが、長老の一言で伊藤太陽は目を覚ました。幼い頃から『竹立ちの瞑想』を修行してきた奴だ、その程度の錯覚ならすぐに修正してくるだろう。

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