第390章

伊藤夏輝はその報せを聞くと、すぐに手元の陶器の椀を置き、人々を促して作業に戻らせた。

続いて伊藤陸斗が口を開く。

「皆、俺が一体何を企んでいるのか、気になって仕方がないだろう」

その場にいた原始人族の民たちは、押し黙ったままだ。

無理もない。伊藤陸斗は長老をその手で処刑し、守護者たる巡邏隊の戦士たちをも屠ったのだ。彼らの心中が不安と疑念で満たされているのは明らかだった。

伊藤陸斗は淡々と告げた。

「刻印の儀式でも言った通りだ。俺は皆を連れて、新世界へ向かう計画を立てている」

すると突然、気性の荒そうな若い原始人が声を張り上げた。

「新世界なんて、ただの出まかせだろ!」

伊藤...

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