第411章

三船亜由美は俺を一瞥すると、小さく頷き、共に竹林の外へと歩き出した。

彼女はふと感嘆を漏らす。

「伊藤太陽も、独りぼっちで寂しいでしょうね」

「あいつ自身が選んだ道だ。意地を通したいんだろうよ」

そう応じて、俺たちは集落への道を急いだ。戻る頃には、すっかり日が暮れていた。

前谷鈴音たちが夕食の準備に追われているのが見える。

俺たちが姿を現すと、大平愛子が前谷鈴音の脇をツンと指先で突き、鍋をかき混ぜていた彼女がこちらを振り向いた。

俺と三船亜由美が歩み寄ると、前谷鈴音が尋ねてきた。

「ずいぶん遅かったですね。どうしたんですか?」

三船亜由美は微笑んで答える。

「通信機器の調...

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