第421章

巨大グモの視線は、すでに瑠璃へと移っていた。どうやら、さっきの獲物ではまったく腹の足しにならなかったらしい。

スキンヘッドの男が、おれをじっと見据え、淡々と口を開く。

「海老原和生、そろそろ決める時だ」

「おまえらに入るなんてあり得ないさ。おれはおれで賭けてみるしかない」

おれはそう言い返すと、精神を一点に集中させ、ためらうことなくスパイダー・マザーへと飛びかかった。

スパイダー・マザーの精神エネルギーは桁違いに強大だ。だが、おれの精神体がその力を掴み、引き寄せた瞬間──そいつはギロリとこちらを見た。

反応する隙なんて与えない。そのまま強引に、やつの精神体をおれの内なる世界へと引...

ログインして続きを読む