第427章

 ちょうどその時、瑠璃たちが駆け込んできた。

 おれはあわてて声を張る。

「伊藤太陽の手から銃を取り上げろ。あいつ、身体を何かに乗っ取られてる」

 瑠璃と伊藤孝介が「えっ」と息を呑み、すぐさま飛びかかる。二人がかりで、なんとか伊藤太陽の手から銃をもぎ取った。

 その間も、伊藤太陽は目を固く閉じ、歯を食いしばっている。自分の身体の主導権を必死に取り戻そうとしているみたいだった。

 おれはその苦悶の表情を見つめながら問いかける。

「伊藤太陽、大丈夫か」

 彼は小さく首を振る。まだ意識を立て直している途中という感じだ。

 瑠璃と伊藤孝介がライフルの奪取に成功したのを確認し、おれはす...

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