第437章

「忘れたの? 今日は山頂まで行って、石臼にするための硬い花崗岩を探してくるんでしょ」

大平愛子が注意を促すように言った。

俺は額に手をやりながら答える。

「五日も働き詰めだったんだ。二日ぐらい休んでからでもいいじゃないか」

すると大平愛子は、苛立ちを隠そうともせずに言った。

「来る日も来る日も、魚か豚肉、あるいはヘビにウサギに鶏肉……もう肉料理はうんざりよ。今の私が無性に食べたいのは粉ものなの。おにぎりでもラーメンでもいい、それが食べられたらどんなに幸せか」

俺は彼女を見て苦笑する。

「どうやら食い気が、あんたの原動力らしいな」

「あなたは食べたくないの?」

大平愛子が逆に...

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