第439章

奏汰はどこか疲れた様子で大きなあくびをひとつ漏らすと、ストーンヘンジの内側をのしのし歩き、寝転がるのにちょうどいい場所を見つけて、どさりと腹ばいになった。

あの巨体の奏汰に対して、猿人たちはあからさまな畏怖を抱いているらしく、みな遠巻きに距離を取って近寄ろうとしない。

大平愛子が俺の前まで歩いてきて、風で乱れた髪を指先で整え、ふうっと大きく息を吐いた。

「馬に乗るより、ずっと気持ちよかったわね」

「これから伝令が必要なときは、奏汰に乗って行けばいいさ。足は速いし、安全も守ってくれる。それに、もう完全に俺になついてるから、危険性もない」

俺がそう言うと、大平愛子は口元だけでふっと笑い...

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