第453章

だが、もし彼の能力が本当に局所的な時間を操れるものだとしたら、俺にとっては願ってもない朗報だ。

エリート同盟の連中も、まさか原始的な部族の中にこれほど強大な存在が現れているとは、夢にも思わないはずだ。

もし伊藤祥真がその覚醒能力を行使し、砲弾の爆発時間を加速させれば、着弾させることすら不可能になる。

それどころか、やりようによっては、浄化に来た艦隊も乗員もろとも、生きて帰すことさえなくなるかもしれない。

俺が黙り込んでいると、黒田輝が不思議そうに尋ねてきた。

「おじさん、どうしたの?」

俺はハッとして彼らを見据え、こう告げた。

「さっき話したことは、お前たちの胸の中だけにしまっ...

ログインして続きを読む