第454章

「本来なら諦めて、春まで身を潜めるつもりでした。ですが、先輩がこれほど強大な力をお持ちだと知り、確信を持てたんです。あなたがいれば、禁断の島は守られ、俺たちの二年間の努力も無駄にはなりません」

 そう言葉を添えて、俺は会話を締めくくった。

 その後しばらく雑談を続けたが、適当な口実を作って話を切り上げ、洞窟の外へと出る。

 黒田輝が側にいたので、目配せをした。

 彼はすぐに意図を察し、俺の後についてきた。

 洞窟の外、風を避けられる岩陰で、俺は黒田輝に向き直った。

「来年の春、伊藤祥真先輩がお前たちを連れて禁断の島へ渡るはずだ」

 黒田輝は眉をひそめて尋ねてくる。

「おじさん...

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