第466章

「なるほど……みんな、あまり順風満帆な人生じゃなかったんだな」

 おれがそう漏らすと、隣を歩く藤井心太朗が付け加えた。

「この世界のエリート同盟にいる連中は、大きく分けて二種類なんだよ。神の子と、社会の底辺さ。俺たちは全員、後者ってわけだ」

 藤井心太朗の横顔を見ながら、おれは自然と彼の過去に興味を覚えていた。

 とりわけ日本での暮らしについてだ。イギリス育ちだというのに、ここまで流暢に日本語を話す男。

 その後の道中、藤井心太朗は他愛もない話をいくつも振ってきた。

 その口調はどこか力の抜けた軽さを帯びていて、気付けばおれの警戒心をじわじわと削いでいく。

 会話はどんどん弾み...

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