第473章

 おれは大きく息を吐き出し、身を翻してストーンヘンジへと歩き出した。

 ほどなくして森を抜けると、ストーンヘンジの石柱群が視界いっぱいに広がる。

 その前に、見慣れたシルエットが立っていた。スキンヘッドの男だ。もう先に着いている。

 そのタイミングで、ティックが操る緑色の鳥がひゅっと舞い降り、おれの足元に止まった。

 おれは声を潜めて問いかける。

「監視用の機器とか、つけられてきたりしてないか?」

 緑の鳥が即座に答える。

「それはない」

 だが、すぐに続けた。

「だが、おまえがここを出た時、ひとり、透明になって後をつけてきた者がいる」

 おれは眉間にしわを寄せ、そのまま...

ログインして続きを読む