第478章

 三船亜由美はそれ以上何も言わず、本田安奈たちを連れて部屋を後にした。

 おれはスコップを手に取り、足もとの雪かきを黙々と続ける。

 猿人たちが手伝ってくれたおかげで作業ははかどり、トイレと倉庫へ続く通路は一通り掘り出すことができた。

 しばらく外に出る予定もないし、他の場所の雪は当面そのままにしておくつもりだ。

 一段落ついて戻ろうとした、そのときだった。白い雪原の向こうから、ふたつの影がぬっと浮かび上がる。

 そのうちのひとつが突然跳びかかってきて、おれは雪の上に押し倒された。

 顔を上げると、そこにいたのは晃だった。

 おれは晃の頭をわしわしとなでながら、首をかしげる。

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