第480章

その一言で、場の空気が微妙に凍りついた。

大平愛子のとんでもない提案に、俺は危うく口に含んだばかりの白湯を吹き出しそうになった。

正直に言わせてもらえば、その雪だるまは頭でっかちで体は貧相、醜悪極まりないシロモノだ。あれに俺の名前をつけるなんて、侮辱以外の何物でもない。

だが意外なことに、白崎由美子はその提案をあっさりと受け入れ、むしろ名案だとさえ思っているようだった。

「『海老原和生』にしましょうよ。本人の代わりにここで番をしてもらって、私たちの安全を守ってもらうの」

その言葉に、三船亜由美たちが堪えきれずに吹き出した。

目の前に鎮座する不格好な雪だるまを見つめ、俺はなんとも言...

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