第488章

 本田安奈は一瞬きょとんとした顔をしてから、たずねてきた。

「どうしたの?」

「おまえ、俺が嫌がることを無理やりさせたりしないだろ。俺を信じてくれてる。俺がこれ以上は話したくないって言うからには、それなりの理由があるんだよ」

 そう答えると、本田安奈はしばらく考え込んでから、静かに言った。

「そうね。わたし、あなたに嫌なことを押し付けたりはしないわ」

 そう言って、焚き火の上であぶられている肝臓に視線を戻す。

 そして、小さくため息をついた。

「おじさん、ごめんね。大平愛子のことになると、わたし、どうしても気持ちが乱れちゃうの」

「何を心配してるんだ?」

 思わず聞き返すと...

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