第493章

伊藤孝介は、おれの言葉を聞いて一瞬きょとんとしたあと、苦笑いを浮かべた。

「海老原和生、おまえがそれを信じるとはな」

「明るい未来に向かうには、まず苦難を越えないといけないんだよ。おれは前に秘境で、神ってやつをこの目で見た。今起きてることは、たぶんそいつが用意した試練なんだろう。試練を乗り越えたやつには、神が前に進む力をくれる。耐えきれなかったやつは……そこで終わりだ」

おれがきっぱりそう告げると、伊藤孝介は疑わしげな目を向けてきた。

「海老原和生、それは本当なのか?」

「神様を信じてるなら、伊藤陸斗も信じるべきだろ。そもそも原始人族がここまで来られた理由、わかるか? 神が伊藤陸斗...

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