第499章

伊藤陸斗がうなずいて同意し、そのうえでおれに投石機の形を描いてほしいと言ってきた。狭島長城には、その図面どおりのものを造るつもりだという。

そのとき、澤口奈津美が枕の下から小さなノートと万年筆を取り出した。

彼女はそれをおれに差し出しながら言う

「海老原和生、これで描いてちょうだい」

ノートと万年筆を受け取り、古書に載っていた投石機の構造を頭の中で手繰り寄せる。

細部はもうあやふやだが、大まかな仕組みならまだはっきり覚えている。

ペン先のキャップを抜き、おれはノートの上に線を走らせ始めた。

二十分钟ほどして、投石機のおおよそのシルエットが紙の上に立ち上がる。

あとは原始人族の...

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