第502章

彼はモンスター族の造船に手を貸したが、いまやその船は無残に壊れている。エリート同盟艦隊が到来する前に、それを修復することなど不可能に近いだろう。

伊藤陸斗にせよ澤口奈津美にせよ、無能な人間を生かしておくような連中ではないと、俺は確信している。

そう考えると、俺は深く息を吸い込み、踵を返して島の反対側へと歩き出した。

あの先輩は俺のお祖父さんと旧知の間柄であり、俺の計画に役立つ秘密を握っている可能性もある。だが、もし彼にこの場所を去る気があったなら、とっくに口を開いていたはずだ。

此の期に及んで何も言わないということは、あの地で骨を埋める覚悟を決めているに違いない。

山頂を越えたとこ...

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