第507章

「ど、どうしたのよ、急に?」

本田安奈が首をかしげる。

今の自分の気持ちを、気の利いた文学的な言葉で表現するなんて、とてもできそうになかった。

「……めちゃくちゃうまい!」

思わず叫ぶと、本田安奈はぱっと頬を染め、照れくさそうに視線を落とした。

「これね、ずっと前から研究してたレシピなの。もしおいしくなかったら大失敗なんだから。それに、このレシピはおいしいだけじゃなくて、あなたの精神力を強くしてくれるのよ。ねえ、今、丹田のあたりが力で満ちてる感じがしない?」

言われて意識を精神世界に沈め、丹田に意識を集中させる。

そこから湧き水みたいに、途切れることなく力が全身へ送り出されてい...

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